音楽制作関係の本をいくつか

11月頭頃をめどにCD作ったり配信の手配したりしようと思っていて、やらなきゃならんことはいっぱいあるのだけど、今日はどうも気が進まないので、最近その関係で読んだ本なぞ紹介。いわゆる逃避というやつですね。

宅録D.I.Y.ミュージック・ディスクガイド HOMEMADE MUSIC
古今東西の宅録テイストなディスクの紹介と、手作りな記事の数々。
最近つくづく感じるのだけど、Shaggsってすっかり広く知られるようになったなぁということ。あと、「初回限定生産500Ltd.時代のパッケージング(デザイナー編)」という座談会形式の記事が、手作り感炸裂のパッケージ写真の数々とともに面白かった。乾燥イカが入っているというのはどうかと思うけど(笑)。

デザインのひきだし12
面白いパッケージ作れないかなと考えてた折、六本木の青山ブックセンターで見かけてつい買ってしまった。「抜いたり貼ったり折ったり、紙の加工をもっと知る」という特集を自ら実践した、穴だらけの表紙に上部下部ともがたがたの作り。特に中のレーザーカットによる細密な切り抜きに感動し、自分のCDに採用できないものかと思って載っていた業者のサイトを見に行ってみたけど、やっぱ結構高いなー。

別冊カドカワ 総力特集 スガシカオ
この人がいなかったら自分は今こんなふうに音楽やってないよな、という人が何人かいるけど、スガシカオは間違いなくその一人ではあります。といいながら、ずいぶん長い間スガシカオの音楽からは離れていたのだけど。この本読んで、久々に聞いてみようかなという気になってます。個人的に面白かったのは巻頭インタビュー。

ファンクって本当はいい加減で、風呂なんかに入っちゃいけないんだよね(笑)(中略)俺みたいに事務所の言うことを聞いているヤツは、ファンクでも何でもない(中略)言ってしまえば、よそに子供を作っていない時点でダメ(笑)。思想で言ったら、俺なんか彼らから見れば、ファンキーでも何でもない、ただの幼稚園のチューリップ組ですよ。

そういう意味では、自分のボサノヴァも(思想的には?)チューリップ組のボサノヴァだと思うんですよね。で、スガシカオのチューリップ組ファンクがあれだけすばらしいことに勇気づけられるという(言うまでもないことですが、自分のいる「場所」のポテンシャル・可能性に勇気づけられるということであって、自分自身のポテンシャル・可能性は120%別の話)。
あと、ブログに連載されていた「PS.ヤグルトさんは元気です。」を読んでいて知ったのだけど、樺太育ちで69歳でガンで亡くなったというのはうちの父親と一緒でちょっとびっくり。炭鉱でも働いてたし。

プライベート・スタジオ作曲術 音楽が生まれる場所を訪ねて
いろんなアーティストのいろんな音楽部屋というか録音部屋を訪問し、音楽制作についてインタビューする本。すごく役に立つとも面白いとも思わないけど、なんか風呂とかにつかりながらぼーっと他人の部屋のたたずまいをながめてなごむ本という感じ。

さて、風呂でも入るか。


6 thoughts on “音楽制作関係の本をいくつか

  1. ぱらぷ田

    あぁ、なんか私もいろいろ勉強しないとな、と思いました。本とか読もうと思ったことがあまりないことを気付かせてもらいました。

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  2. heli

    >ぱらぷ田どの
    おぉ、なんかすっごくお久しぶりです。お元気ですか?
    本については・・・うーむ。ここで紹介したような本を読まずともNextmusicで聞かせていただいたようなすばらしい音楽を作れるのなら、読むことは全然必要じゃないよなぁと思います。
    我が身を振り返っても、本を読むよりももっと歌やギターの練習したり、作詞作曲に励んだりすることに時間を費やすべきじゃないかと自戒したりもします。
    まぁ、単に読むのが好きなだけで、だからこそ逃避なわけですが・・・。

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  3. か猫

    内容もさることながらジャケも楽しみでありますね。
    heliさんが実は風呂に入らずよそに子供作っていたら
    かなり面白いなとか勝手に想像してみたり(笑)
    私の創作もチューリップ組だなぁ。
    ところで乾燥イカって。。?

    返信
  4. ぱらぷ田

    mixとかまったくダメだということを今さらながら痛感しており、レバさんのページもここからのリンクで見させてもらいましたがすごい参考になるものでした。もっと皆さんみたく勉強しないと、と思って。いろいろ敷居が高杉ですが、私も少し頑張ります。heriさんの声、ボサノバ系とか雰囲気系すごいあってると思います。着々と進んでいるようでうらやましいでス。

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  5. heli

    >か猫さん
    ジャケット、作り自体が「おおっ」と思うようなものにしたいんですが、コストが・・・(泣)。数十くらい限定で面白いのにしようかな。デザインは良いものになる予定なので期待してください!
    ボサノヴァの元祖の一人ジョアン・ジルベルトは、こてこてファンクとはイメージがずいぶん違うけど、ボサノヴァが盛り上がる前のどん底時代にはホームレス同然の生活を送っていたらしいし、隠し子騒動とかもあったらしいので、本質的には一緒かもしれん(笑)。
    乾燥イカはなんだかよくわからないっす。手作り自主制作CDを15枚くらい集めて座談やってるんだけど、「これなんか乾燥イカはいってますよ」とか言って。写真をみたら確かに入ってる。一体何の意味があるのかは不明・・・。

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  6. heli

    >ぱらぷ田さん
    なるほど。そういう意味ですか・・・。
    ソーシャルネットワークを含め、やれることが多すぎて私もわけわからんです。
    個人的には、いまFacebookが微妙に立ち上がりかかっている感触があるので、あれこれ調べてます。
    さっき買ってきた「Facebookページプロフェッショナルガイド」という本は、最終章が「デザイナーによるページ」というタイトルなんですが、シンガーソングライター2名、ライブバー1件と妙に音楽関係の事例・・・それも個人レベルに近いもの・・・が載っていて、twitterとかブログとかオフィシャルサイトとかの使い分けの考え方なども書いてあり、参考になりそうな感じ。
    ボサノバ合ってますか~。ぱらぷ田さんに言っていただけるとすごく嬉しいというか光栄だし励みになります。微妙に夏ばて気味ですが、CDづくりがんばります。ぱらぷ田さんもまた色々音楽聞かせてください。
    ・・・というか、なんかまた宅録オフ(最近レバさんは宅録を名乗るのを止めてSSWということにしたらしいので、SSWオフかもしれんけど)とかやりたいかも。

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