ライブ」カテゴリーアーカイブ

サマソニその1〜クイーン+アダム・ランバート

昨日サマソニを見に幕張まで行ってきました。
夏の音楽フェスって、十数年前にひたちなかにROCK IN JAPANを見に行って以来二度目です。
あのときは、地平線の彼方まで続いていると思われる仮設トイレ(しかも仮設トイレとは思えないくらいきれいで臭いもなかった)を見て、野外イベントの快適度も飛躍的に向上したもんだと感嘆したものでしたが、今回はどうなることやら。

・・・と、最初から時系列に書いていこうかとも思ったんですが、最後に見たクイーン+アダム・ランバートの余韻がさめないうちにメモっておきたいと思います。順番が逆になってすみません。

今回それまで見てきたライブは全部、幕張メッセの中で行われた屋内ライブでしたが、クイーン+アダム・ランバートは野球場。
スタートは19時30分ということで、幕張メッセの中の飲食コーナーで腹ごしらえをしてからのんびり会場に赴くと・・・いやすごい人!
アリーナも一階スタンドもびっしり。結局二階スタンド(一応ステージ正面だったけど)から見ることになりました。

ちなみに、生まれて初めて見たロックコンサートはクイーンでした。
今から35年前、当時高校生だった私は、新聞配達で稼いだ金でチケットを買い、札幌の真駒内アイスアリーナに見に行ったのでした。
その3年前に札幌で開催されたリッチー・ブラックモアズ・レインボーのライブで客がステージに押し寄せて死者が出たため、その後しばらくロック・コンサート開催の許可が下りなかったのが、ようやく解禁になった最初のライブでもありました。
あのときの記憶は、
1.音がでかい。でかいだけならいいだけど、耳が痛くなるようなひどい音で、3日間くらい耳が良く聞こえなくなりました。それに比べると、今のライブはほんと音が良くなったと思います。今回は4つライブを見て、どれも音量は相当なものだったけど、今朝は耳の調子は特にいつもと変わらないですし。
2.レコードで聞けるようなコーラスがどこまで再現されるのか期待していたんですが、あまり再現されたとはいえずがっかり。ボヘミアン・ラプソディの中間部分は録音でさらにがっかり。
3.ルックス的には華があってかっこよかった。
とわけで、素晴らしい!感激した!というにはやや微妙だったけど、まあ初体験なんて往々にしてそんなもんでしょう。

もう一つ。私が最初に好きで聞くようになったロック(というかポピュラー音楽)はビートルズですが、次に聞いたのはクイーンでした。
高校の頃はほんと良く聞いたなー。
でも、大学に入った後は、もっぱらニューウェイブばっかり聞くようになったため、80年代のクイーンはあまりよく知らなかったりします。

で、今回のライブですが、思いつくままに感想をだらだらと。
1.曲目
1)Now I’m here
2)Stone Cold Crazy
3)Another One Bites The Dust
4)In the Lap of the Gods
5)Fat bottomed girls
6)Killer queen
・・・くらいまでは覚えているけど、その後はよく覚えていません。後半は私が知らない(聞いたことはある)曲が多かったので、たぶん80年代のヒット曲だったんでしょう。
それにしても、上記のリストを見ても、前半は主に70年代の、それも必ずしもメジャーなヒット曲ではないようなものが多かったように思います。
でもかっこええ。In the Lap of the Godsのコーラスとか、じーんときました。

途中でブライアン・メイがギルドの12弦アコギを持ち出したので、すわLong Awayか、と身構えたのは私くらいかもしれませんが、蓋を開けてみたら、なんと
i)手をとりあって
ii)Love of my life
でありました。
i)はブライアンの曲でもあるし、日本語が入る曲ということで日本でやるのはそれほど意外ではないけど、ii)はフレディの曲だし、原曲はピアノ弾き語りベースの曲だし、ちょっと驚きました。
それにしてもブライアンの弾き語りはすごく良かった。以前にYouTubeで数年前のブライアンの弾き語りをちょろっと見たことがありますが、正直唄がいまいちだったんですよね。それに比べたら全然良かったです。もしかしてかなり練習したのかな(笑)。
あと、Love of my lifeとかでブライアンが客席に促すとちゃんと歌う客もすごい。70年代のミュージック・ライフ等での盛り上がりを思い起こすと、私なぞ足下に及ばないようなディーブなファンが大勢いることは間違いないんですが、、、

最後はBohemian Rhapsody。アンコールはWe will rock youにWe are the chanpionsというお約束的展開。演奏終了後は夏のお祭りにふさわしく花火が上がって締め。

2.アダム・ランバート
高い声はいくらでも伸びるし歌は上手いし、実力的には言うことなしではあります。
それでもフレディ・マーキュリーの代わりにはならないけど、そもそもあの個性のかたまりみたいな人物の代わりになる人なんてありえないのだから、それは仕方がない。クイーンの曲の歌い手としても、お客さんを楽しませるエンターテイナーとしても、しっかり役割を果たしていてよかったんじゃないかと思います。って、こんな書き方だとなんだか冷めてるみたいだけど、そんなことはなくて素直に良いと思えたんですよ〜。

3.編集的パフォーマンス
ところどころ、フレディの歌が挿入され、得も言われぬ感慨を覚えました。上に書いたように、昔からボヘミアン・ラプソディのライブ演奏でテープを挿入したり、なんというか「編集的」なパフォーマンスをやってきたクイーンならではではありました。今では別に珍しいことじゃないかもしれないけど。

4.疲れた
電車ではほとんど座れず、家に着いたら午前様でぐったり。
このレポートも書いていたら止まらなくなってきて、これまたぐったり。
こんなんで社会復帰できるんだろうか・・・。

というわけで、今日はこれでおしまい。


サマソニ、「日本語ボサノヴァ三国志Ⅴ」予告

1408summersonic01
夏休みも今日で終わり。あーあ。

というわけで、今日はサマソニに行ってきます。
一番の目当てはもちろんBen Watt。
以前にNorth Marine Driveという名前でブログをやり、今はNorth Marine Driveという店でライブをやる身としては当然の義務であります。
もちろん他にも、クイーンとかきゃりーぱみゅぱみゅとか森高千里とか、いろいろ出るわけですが。
ピクシーズやクラフトワークも見たいんだけど、ちょっと出演時間が遅いんだよな。
明日の仕事のことを考えると、ちょっと躊躇するところ。

話は変わって、日本語ボサノヴァ三国志Ⅴの日取りが決まりました。
10月5日(日)18時30分スタートです。場所はいつも通りカフェ・ムリウイ@祖師ヶ谷大蔵です。
メンバーもいつも通り、東輝美、OTT、私です。
正式な案内は後日改めて行います。
自分で言うのもなんですが、本当に面白いライブなんで、ぜひぜひ多くの方に遊びに来ていただきますよう。


レバさんのライブ@四谷Doppo 及び次回ライブ予告

レバさんのことはブログで何度か書いたので、昔から読んでいただいている人にはなじみがあるかもしれません。(詳しくはこちらをどうぞ)

レバさんは、今はなきアマチュア向け音楽アップロードサイトNextmusicで年2回行われていたアワードで2回グランプリを取ったあと、3回目でついに殿堂入りしまった、知る人ぞ知る伝説の人です。
ライブはここしばらくほとんど全くやっていなかったのが、最近7年ぶりくらいに活動を再開したようで、7/4にライブがあったので見てきましたが、いやーすばらしかったです。アコーディオンのクラモトキョウコさんとのデュオなのですが、ほんとうに瑞々しくてポップで、かっこいいんだけどちょっとセンチメンタルというか哀愁漂う感じで、聞いていて気持ちよくノリつつじーんとするというか(詳細は本人によるレポートをどうぞ。音源も動画もあります)。

レバさんのサイトを見ればわかりますが、レバさんてすごく探求し努力する人だと思います。
曲作りにせよ、演奏にせよ、機材にせよ。
だから、宅録作品やライブ演奏のクオリティはものすごく高いわけですが。
でも音楽を聞いたあとに残る印象は、「凄い!」よりも「良い!」が上回っているんですよね。
自分もかくありたい、と思います。

そんなレバさんとの対バンライブを企画しました。
間違いなく素晴らしい音楽を聴かせてくれると思います。私もがんばります。
ぜひ聞きに来て下さい。

■日時 9月7日(日)18時~
■場所 North Marine Drive@渋谷
http://north-marine-drive.com/
■出演 heli(唄、ギター、ピアノ)
    レバ(唄、ギター)+クラモトキョウコ(アコーディオン)

それにしても、レバさんの唄を聞いていると、昔、自分はこういう声が欲しかったんだよなーと思います。
最近、そういうことをあまり思わなくなったのは、あきらめがついたというか、変えようのない自分の声とつきあっていく覚悟が出来たということなのか・・・。


イベントレポートいろいろ

いつもながらブログ書きはサボりがちですが、、、

■yojikとwanda
 下北沢lete(6/13)と高円寺u-ha(6/27)を見に行ってきました。
 leteでは新曲がいくつか披露され、u-haではそれに加えて以前からやっている曲もキーが変わったりリズムが変わったり。
 彼らはもともといろいろやり方を変える方だと思うけど、この2回は特にそういう印象がありました。創造的というか実験的というか。
 実験なので全てが成功しているわけではないかもしれないけど、それも含めてスリルがあって面白いです。
 生まれたてのふわふわした形がまだ定まらないものの魅力というか。

■アトリエか猫
 西荻窪みずのそら(6/8)のと京成大久保林檎の木(7/5)に行ってきました。
 前者は個展。民家を改造した会場はとても雰囲気が良く、展示の仕方も非常に凝っていて、か猫さんのこれまでの展示会の中では一番アーティスティックな印象(こちらを見るとどんな様子だったかよくわかります。かっこえー)。水の流れる庭を眺めながらいただくあゆみ食堂のランチもヘルシーで乙なものでした。
 後者はChappoさん(帽子)、Ogさん(服)との3人展。昼頃に行ってランチ(冷汁などこれまた野菜中心のヘルシーなメニュー)をいただいていたらか猫さん登場し、あれこれ雑談。Chappoさんに私のでかい頭に合うサイズの帽子を作れるかどうか相談。それにしてもChappoさんの帽子のデザインは好みのものが多いです。本体は生成りの布地でつばだけ麦わら(なのかな)のキャップとか。


島津田四郎・yojik 弾き語りライヴ@カフェ・ムリウイ

これまたさぼりまくっていたライブレポ。再開第一弾(って後が続くのか?)は、昨日カフェ・ムリウイ@祖師ヶ谷大蔵で催された島津田四郎・yojik 弾き語りライヴ。
前半はyojikさん。今回は何とwandaくんの真っ赤なエレキギターで登場。Goya Rangemasterという、ボタンがごてごてついた変わった形のいかにもビザールなギターです。
うろおぼえのセットリストなぞ(曲順や説明も含め、正確性・真実性は全く保証しません)。
1.ハレルヤ
 はじめてyojikさんの弾き語りをYouTubeで見てノックアウトされたフェアグランド・アトラクションのカバー。エレキの音色がすっごく良い感じ。
※↓はアコギですが。

2.Fun, Fun, Fun
 yojikとwandaの曲。どんなスタイルの曲でもでちゃんとそれらしい感じで弾いてしまうのがyojikさんのギターの凄いところ。この曲でも、ちょっとレトロなロックンロールの感じ(?)が出てました。
3.Nameless Flower
 yojikさん作の曲「菜の花が丘」の唄をポエットリーディングに差し替えたような成り立ちの曲。
4.帰りの会のサンバ
 お子さんが卒業式の時にサプライズで歌った曲とのこと。お母さんモードyojik。でも良い曲良い唄。
(6/2追記 このあたりで一休さんをやったはず)
5.午前4時
 yojikとwandaの尖った曲。これを弾き語りでやるのはかなりサプライズだったけど、Fun, Fun, Funと同様、ちゃんとファンクなニュアンスが出ていることに驚嘆。
6.ジュディ・シルのカバー
 すんません、曲名忘れた。
7.ソロー
 タイトル違うかも。たぶん初めて聞くyojikさんのオリジナル。ちょっと不思議なコード進行の曲。
8.おはよう?おかえり?おやすみ?
 タイトルわからん。これまた初めて聞くyojikさんのオリジナル。
多くは語りませんが、こんなセットリスト思わず作って記録したくなるくらい良い・面白い・興味深いライブでした。
見逃した人は身もだえして悔しがるがよい。ふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。

後半は田四郎さん。ステージ前にギターケースを空けて置いて投げ銭入れにするという、完全なストリートスタイル。
ギブソンのでかいスチール弦ギターをピックでガンガン鳴らしながら、マイクなしで歌いまくる迫力満点な姿はこれまたストリートな感じ。
最初は何とも思わずに聞いていたのだけど、しばらくして「あれ、そういえば以前はナイロン弦をサムピック使ってトラヴィスピッキングするようなスタイルがメインじゃなかったっけ?」と気づきました。いろんな引き出しを持ってるんだなー。

ということで、田四郎さんのCD-Rを購入。あとで聞きます。