月別アーカイブ: 2004年4月

タビその4~霧多布その4


今回は霧多布での定宿、ペンション・ポーチについて。
写真は無印の缶で作ったピンホールカメラで撮りました。右側がポーチで左側が霧多布湿原トラスト。

ポーチに初めて泊まったのは97年夏で、以来計5回お世話になっていますが、木のぬくもりが感じられる建物はとても居心地がよく、料理は美味しくボリュームたっぷりで(毎回必ず夜に出てくる生牡蠣は最高!)、ポーチ主催のツアーは車で通りすぎるだけではわからない湿原周辺の自然のすばらしさを堪能できるなどなど、魅力たっぷりのペンションです。
で、このような魅力はオーナーの瓜田さん夫妻の人柄によるところが大きいわけですが、それに惹かれてやってくるお客さんも含めた人と人との交流もまた大きな楽しみで、呑みながら話し込んでついつい夜更かししてしまうことも。
さらに、霧多布湿原の魅力は、霧多布湿原トラストを初めとする関係者の地道な湿原保全活動に支えられていることも見逃せないポイントだと思います。夕食後、瓜田さんによるパワーポイントを使った霧多布湿原に関する説明があるのですが、すばらしい風景の写真に息を呑んだり、湿原の保全についていろいろ考えさせられたり。
とまぁ、こんな感じですっかりはまっている今日この頃です。

写真は先月行ったときに同宿のお客さんと参加した歩くスキーツアー。


ジスイ4~ベターホームのヘルシークッキング


今日紹介するのは「ベターホームのヘルシークッキング」という料理本です。

ヘルシークッキングということで、うす味・砂糖抜き(みりんはちょっぴり使うけど)、小魚・海草・豆類・ごまなど「養生素材」の多用、カロリー控えめ、などといったポリシーで選ばれたレシピが並びます。また、献立の立て方、二穀ごはんの炊き方、かつおだしの取り方などベーシックなノウハウも紹介されていて、これから自炊してみようという人にはとても役立つと思います。

写真は我が家の定番、きざみこんぶと大豆の煮物&きんとき豆の五目煮。どちらもしつこくなくあっさりした味付けで、素材の風味がストレートに堪能できますよ。


タビその3~霧多布その3(カヌーで琵琶瀬川下り)


霧多布でいつもお世話になっているペンション ポーチでは、霧多布湿原を楽しむさまざまなツアーがあります。案内してくれるのはオーナーの瓜田さん。霧多布湿原トラストの副理事長でもあります。

去年の11月に行ったときには、湿原を蛇行しながら流れている琵琶瀬川をカヌーで下るツアーに参加しました。基本的にカヌーツアーは10月末までなのですが、ポーチのオーナー瓜田さんに相談したところ、天気がよければ大丈夫かもしれないとのこと。
ということで行ってみたら、これが大当たり! 天気はいいし暖かいし風はないしで、実に気持ちよかったです。
普段は展望台や木道から見ていた湿原を、川の高さの目線で眺めるのはとても新鮮な経験でした。

風が全くなくなると、空が川面に写り込んで、まるで空をカヌーで飛んでいるような不思議な感覚。


ジスイその3~今日の朝ごはん


今日の朝ごはんのメニューを。
「今日」とはいっても、週末に作り置きして毎日少しずつ食べていくので、「今日の朝ごはん」は「今後1週間の朝ごはん」でもあります(笑)。


まず、ラタトュイユ。野菜がいっぱい取れるし、日持ちするし、美味しいしで、とっても便利な料理です。毎日食べてるけど、今のところ飽きは来ていません。
もう一つのメニューは白花豆のサラダ。サラダといっても、茹でた白花豆を米酢と紅花油で和えただけですが、豆そのものがほんのり甘みがあって美味しいです。
あとはトーストと牛乳。牛乳は霧多布のある浜中町の牛乳で(タカナシが出している)、イトーヨーカドーで売っています。値段はちょっと高いけど、クセがなくこくのあるとっても美味しい牛乳です。
写真はラタトゥイユの材料を仕込んだところ。ズッキーニとなす(塩もみして重しをのせ、余分な水分を抜く)、黄ピーマン、玉ねぎ、湯むきしたトマト。右奥は茹で上げた白花豆。


タビその2~霧多布その2


北海道の湿原というと、やはり釧路湿原が有名ではないでしょうか。なんと言っても日本で一番面積の広い湿原ですし。
でも、あまりにも広すぎて、どうやってとっついたらいいのかわからないような感じがするんですよね。そんなわけで、今のところ展望台から眺めたり(これは確かにすばらしい眺めだけど)、湿原を取り巻く道を走り回ったりするくらいしかできないでいます。
それに比べ、霧多布湿原はもうちょっとコンパクトで(とはいえ日本で3番目に広い湿原ではあるのだけど)全体が見通しやすいんですよね。また、湿原の周りに人家が点在しているなど、人の生活に割合近い湿原という特徴があります。
自然に非日常を求めるという考えからすると、「人の生活に近い」というのは一見マイナスのように思えますが、非日常と日常が絶妙の関係にあるのが霧多布の大きな魅力だという気がしています。
去年、Be-Palというアウトドア雑誌の11月号に霧多布の記事が掲載されたのですが、「霧多布湿原トラスト」という湿原の保全活動を行っているNPOで事務局長をしている伊東俊和さんはその中で次のように述べています。

「近くの展望台から見下ろしたとき、初めは人家があるのが気になりました。でもいつの間にか、人と自然の距離感が、この場所をなんともいえず心地よいものにしていると気づいた」

そんな「心地よさ」にすっかりはまってしまい、なんだか引き寄せられるように何度も足を運ぶようになってしまいました。
写真は去年の11月上旬に行ったときに撮ったものです。