子供の頃から、積み上げ型の努力というのが苦手でした。
いったん興味をもつと、猪突猛進的にがーっと突き進むんですが、しばらくしたら憑き物が落ちたように興味をなくして放り出す。
あと、「早く完成させたい、成果が見たい」という気持ちも強いようで、例えばプラモデルとかを作るときも、とにかく早く完成させようとするあまり、バリもろくに取らずに組み立てた結果、汚らしいできばえになったり、複雑で時間がかかるものは途中で放り出したり。およそ堪え性というものに欠けてました。
そんなことを繰り返した挙げ句の果て、積み上げ型の努力をしないと身に付かないもの…学問でも楽器でもスポーツでも…は何一つ身に付かないまま若かりし日々(笑)は終了。
「あの日に帰りたい」というような願望はほとんどありませんが、もし帰ることになるとしたら、ちょっぴりでもいいから積み上げ型の努力というやつをやるようにしたいもんです。
一方、今はどうかというと、それなりに積み上げ型の努力ができるようになってるわけですが、一体いつ頃からこうなったのかというとよくわかりません。
15年くらい前に通い始めたギター教室のおかげなのか、毎朝通勤時に立ち寄っていたスタバでオーディオ関連の勉強(数学や物理)や英語をやるようになったせいなのか。でも、それはもうすでにできるようになった「結果」であって、「できない」から「できる」になったのはいつなのかという問いに対する答えにはなってないような気もします。
しつこくあれやこれやトライしつづけたところに、年を取って性格が変化したことが重なって、昔できなかったことができるようになったということなのかな、といういまいちすっきりしない結論を曖昧に受け入れつつ、まだ軌道に乗っていないもろもろの取り組み…作詞作曲とか、楽器のメカニカルなトレーニングとか…をなんとか軌道に乗せようと四苦八苦する日々。
私も以前は「熱しやすく急速冷凍」みたいな性格でしたが、今は「積み上げ型努力」が出来るようになりました。
出来る、どころじゃない、もう積み上げ型努力マニアです(笑)。
私の場合、そうなったキッカケが明らかなンです。
40歳にしてサックスを始めて──
「ちょっと積み上げ型の努力をした。
普通だったら、そんなに簡単に成果が出るワケでなく、飽きちゃってたはず。
ところが、この時は運良く、ちょっと成果が見えた。
面白くなって、さらに積み上げてみた。
またまた成果が出た。
こりゃ面白い」
──ってンで、生涯で初めて「積み上げ→成果のスパイラルに乗れた」って感じです。
サックスやって無かったら、きっと今も積み上げ型努力は出来なかっただろうなァ・・・
>あのさん
確かに、ちょっと努力したらちょっとした成果が見えるのって大事ですよね。遙か彼方に巨大な獲物があるが、そこにたどり着くまでは長い間全くご褒美がない、という状況でもがんばれる人はがんばれるのかもしれないけど、私には無理だと思います。
はげしく同感!私も積み上げ苦手!
でもプロセスそのものが楽しいと思えることは
知らず知らずのうちに積み上がってることはあるよね。
>か猫さん
楽しんでいるうちにスパイラルアップできるような流れというか勢いに乗れるといいんですよね。
問題は、そういうものに出会えるかどうかは本当に偶然だったりするので、なかなか出会えないと試行錯誤しつづけるのが時にきつく感じられることかも。何はともあれ生きててよかった(笑)。