北陸旅行(1日目その4)〜室堂

1日目の宿泊地は室堂。いままで室堂というのは名前だけしか知らなかったのだけど、今回の旅をきっかけにいくつかのことを知りました。

立山黒部アルペンルートの最高地点
私が生まれ育った北海道で一番高い山は大雪山旭岳の2,291メートルですが、室堂はそれよりも高くて標高2,450メートル。私が今まで訪れた場所の中では一番標高が高い場所です(ちなみに旭岳ですら山頂までは行ったことないです)。高山病的な症状が出たりしないかと少し心配でしたが、結果的には全く問題ありませんでした)。

■室堂の由来
もともとは室堂小屋という江戸時代からある日本最古の山小屋のことで、いまは室堂ターミナル周辺一帯(室堂平)のことを指すようです。

■宿泊施設がいくつかある
有名なホテル立山のことは知っていたけど、他にもいくつか宿があることは知りませんでした。今回はそのような宿の一つ、みくりが池温泉に宿泊(最初はホテル立山に泊まってみようかなと思ったのだけど料金が・・・)。

というわけで、室堂ターミナルを出て、室堂小屋を見に遊歩道をぶらぶらと歩き出しました。天気もまずまずよく、立山の景色と空気を堪能しながら歩いていたのですが、突然なにやらけたたましくサイレンを鳴らした車が後ろから爆走してきて追い抜いていきました。なんだなんだと思って車の行き先を見ると、遠くの山道に何人かの人が集まっているのが見えました。けがをしたか気分が悪くなったかしたりしたのかなと思ってさらに見ていたら、止まった車から人が降りて、人が集まっているところまで急行(結構距離はあったような)。しばらくしたら、なんと心臓マッサージを開始・・・。げげーんと思ってたら、何人かでその人を持ち上げて(といってもかけ声とかが聞こえてくるので様子がわかるだけで、持ち上げられている人の姿は見えない)、車までえっちらおっちら運んで乗せて搬送していきました。
あとでふと思い出してネットを検索してみたところ、日時からしてどうやらこれらしい。合掌・・・。

というわけで、気を取り直して室堂小屋。江戸時代からあるだけあって年季の入った建物です。

さらにぶらぶら遊歩道を歩いて、本日の宿であるみくりが池温泉に到着。

私が泊まった部屋はたしか12人の相部屋。和室の大部屋で、入り口からみて左右に布団がずらりとならんでいるという感じです。私が部屋に入った時にはまだそれほどお客さんはいなかったので、一番手前隅の布団をゲット。金曜日だったので全ての布団がふさがったわけではなく、7〜8割くらいの入りだったかな。

そんな宿で私はひたすら寝てました。
標高が100メートル高くなるごとに気温は0.6度下がると昔理科の授業で習ったけど、それで計算すると標高2400メートルなら平地よりも15度も低いことになります。体感的にはそこまで低いとは思わなかったけど、いずれにしても平地に比べたら遙かに涼しいことは間違いありません。もちろんエアコンなぞ全く不要。
こんなところに夏ばてでへろへろの状態でやってきたら、もう寝るしかないです! 着いたら寝て温泉入って寝て晩飯食って寝て朝風呂入って寝て朝飯食って寝て・・・みたいな調子で、トータルでは14時間くらい寝ていたんじゃないかな。相部屋なので他の客がざわざわしたときもあったはずですが、そんなの知ったことかとばかりに問答無用でひたすら寝倒してました。「立山に避暑と静養を兼ねて参りました」とか言えばなんだかセレブな感じですが、実態はこんなもんです。

食事もなかなか美味しかったし温泉も気持ちよかったけど、「室堂で何やってましたか?」と聞かれたら、やはり「ひたすら寝てました」と答えるほかない、そんな一晩でした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*