大学の頃、友人が送ってくれたカセットテープに入っていた(その後レコードを買った)Durutti ColumnのLips that would kissは何度聞いたかわからないくらい聞きました。なんというか「生きるのに必要な音楽」だったように思います。あのときは。
その後もDurutti Columnは淡々と活動を継続し、先日最新作のChronicleが届きました。
Durutti Columnというのはヴィニ・ライリーというギタリストの一人プロジェクトなんですが、近年は脳梗塞で何度も倒れたり、経済的困窮に陥ったり、いろいろ大変だったようです。
でも、Chronicleは(まだ全部聞いてはいないけど)何も変わってません。本人以外のヴォーカルが入っていたり、割と生々しい音のアコギが入っていたりもするけれど、聞いた瞬間に
Durutti Columnだとわかる曲とギターは一貫しています。
昔のように「生きるのに必要」という感覚は薄れた今、昔と本質的に変わらない音楽を新作として聞くのは、なんだか不思議な感覚です。