ボヤッとしなければ

「ああ詞心、その綴り方」という本のイントロダクションで、著者の鈴木博文がこんなことを書いています。

二十歳からいちおう音楽で銭をもらうという定職について早や二十年(中略)その二十年という過去の中で、ちゃんと音楽を演奏していた時間は、とても短い。ほかの時間はほとんど、ボヤッとして詞を書いていたような気がする。
僕はボヤッとしなければ詞や文章が書けない。

9/17で2曲ほど新曲を披露しようと思っているんですが、片方は「こういうテーマで曲を書こう」と思ってからずいぶん時間がたってしまいました。
とはいっても、その間、ずっとその曲のことを考え続けてきたわけでもありません。ときどき思い出したようにボーッとしながらそのテーマのイメージを膨らませてきただけです。
で、時々パソコンに向かって言葉を連ねてみるんですが、なんだかぴんとこなかったり、思ったように形にならなかったりすると、すぐに放り出す。
そんなことを何回か繰り返していると、一年くらいすぐ経ってしまう。

何もせずにぼーっとする時間がもっと欲しいです。
いや、世間の平均に比べたら、たぶん私はぼーっとする時間をたくさん持てている方だと思うんですが。


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