「ボサノヴァの歴史」を読んで(その1)

「ボサノヴァの歴史」を読んで、もちろんボサノヴァに関する知識は飛躍的に増大したんですが、それ以上にブラジルという国に対するイメージが変わったように思います。

子供の頃から自分がブラジルについて知っていたことや抱いていたイメージってどんなもんだっただろう?と思い起こしてみると、

1.昔、日本人がたくさん移住した国(農業)
2.コーヒーの産地
3.カーニバル&サンバ(この2つは不可分のものとして認識)
4.アマゾン(ジャングル、原住民・・・)
5.サッカー(ペレ)

といった感じでしょうか。第三世界の旧植民地諸国に対する典型的な先進国的(に偏った)知識という感じではありますが・・・。

その後、1980年代にボサノヴァという音楽を意識したとき、その洗練されたたたずまいに魅了されながらも、ブラジルに対するイメージが上記のようなものだったため、「この音楽はブラジルのいったいどういうところから出てきたものなんだろう?」当惑していたのを覚えています。

同じ1980年代、日本でF1人気が高まり、レースに特段の興味のなかった私も報道でレーサーの名前を目にしたりするようになったことがありました。当時を代表するレーサーといえばアイルトン・セナの名前は必ず上がると思いますが、セナがブラジル人であることを知ったときも、自動車レースとブラジルのイメージが頭の中で結びつかなかった上に、セナの風貌は明らかに白人だった(ように思えた)ため、ブラジルに対するイメージはさらに混乱したのでした。(続く)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*