Brial “Untrue”

本当は今日はジョアン・ジルベルトが愛したサンバのことを書こうと思っていたのだけど、肝心の音源をiPodに入れてくるのを忘れたので、急遽別な話にします。って、何の話を書こう…。

昔から、同時代的な音楽を律儀に追いかける方でもなかったのだけど、80年代後半以降にジャズとかを聴き始めてからは、ますます同時代の音楽のことがわからなくなりました。それでも音楽は勝手に耳に入ってくるということはあるので、聴いたことがあるかどうかというレベルでは聴いたことのある音楽はそれなりに多いだろうとは思いますが、いつどこでどんなスタイルの音楽が流行ったり廃れたりして、何というアーティストがどこに属している、みたいな話は、90年代以降はさっぱりわかりません。

いや、別に体系的に整理された知識を頭に入れておきたいわけではないんですよ。ただ、放っておくと新しい音楽がぜんぜんこちら側に入ってこなくなるんですよね。既に知っている音楽を聞くだけでももちろん楽しめるのだけど、時には新鮮な気持ちで未知の音楽に向かい合ってみたいという気持ちもあって。

てなわけで、Burialですが、最初に見たのはPitchfolkThe Top 200 Albums of the 2000sでだったと思います(41位)。他にもこの何とも言えないジャケットはあちこちで見たような。
でも、実際に聴いたのはつい最近です。実はBrial聴く前にJames Brakeが各方面で絶賛されていたのでどんなもんじゃろと思って聴いていて、あまりぴんとこなかったんですが、そのJames Brakeが雑誌のインタビューでBrialを絶賛しているのを読んで、期待できるようなできないような微妙な気持ちでアマゾンをポチっとしたのでした。

一聴して、おお、これは良い!
パッドとスクラッチノイズが作り上げる空間に様々なサンプリング音やピッチシフトされたヴォーカルが意味ありげに出入りするさまは、ほの暗くもどこかノスタルジーをかき立てる感じ。今も聴きながらこの文章を書いてるんですが、なんか世間から切り離された時間がぼーっと過ぎていく感じで、これから仕事に行く気がしません(笑)。

というわけで、他の作品も聴いてみるつもり。


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