いや、この日(4/27)は「Poemusica~その弐~」という4組の対バンイベントで(実はイベント名は今知った)、yojikとwandaが出るというので見に行ったのだけど、仕事が長引いて到着が遅れてしまい、着いたらyojikとwandaはトップバッターでもう終わっていたという(泣)。
ということで最初に見たのは二番手の山田庵巳。いつもながら素晴らしいギターと歌とトークでキャバ嬢をネタに唯一無二のワールドを作り上げていました。三番手は初めて見る平井真美子という人。ドビュッシーとウィンダムヒルの間を揺れ動くようなクラシカルなオリジナル曲をしっかりしたピアノで縦横無尽に弾いていました。
で、トリは木村華子+エビ子ヌーベルバーグ。エビ子ヌーベルバーグはボサツノバとの組み合わせて2回ほど見ていますが(どっちもすごかった)、他の人との組み合わせで見るのは初めて。木村華子という人についても予備知識ゼロ。
いやーいろんな意味ですごかったしすばらしかったけど、印象度ナンバーワンは何と言ってもエレンカというブルガリア民謡。会場が凍り付くような演出もすごかったけど、歌詞がまたすごい。
エレンカ エレンカ 恋人は病気
可哀想ね 寝るのがいいわ
けれどわたしは 踊りが好き
踊っていると 楽しいからエレンカ エレンカ 恋人は死ぬよ
ほんとに可哀想 死ぬしかないのよ
けれどわたしは 踊りが好き
踊っていると 楽しいから
ヨーロッパの民謡って、ときどきこういう身もふたも無いやつがありますよね。好意的に考えれば、あまりにも悲惨な境遇は踊って忘れるしかないという話なのかもしれないけど、でも一方で恋人の不幸をよそに楽しく踊っている脳天気で残酷な娘というイメージをどうしても脳裏から消し去ることができないでいます。
それにしても、二人とも唄がとても良いんですよね。だから、いろいろエキセントリックな仕掛けがあっても、最後には良い唄、良い音楽を聴いたという印象が残る。そんな気がしました。
まぁ、日本だって針千本飲ませたり、指切ったりしてますからなー(笑)。
指どころか首を切るのもあったような。童謡とか民謡とかは世界中どこでも残酷なのが好きみたいですね。