Kernというメーカー

昨日はKernのDマウントレンズを買った話を書きましたが、Kernってどういうメーカーなのか、このレンズはいったいどういうレンズなのか、興味を持って少し調べてみました。
ネット見つけたものの中で一番網羅的に書かれているのはBOLEX Collectorというサイトのレンズのコーナーです。ちなみに、Bolexというのは1927年創業のスイスの映像機器メーカーで(今回登場するメーカーはみんなスイスの企業です)、1930年には創業者が会社をPaillard Companyに売却しPaillard-Bolexとなったとのこと。Paillard Companyってどういう会社かと思って調べたらここに情報がありました。1814年に時計のムーブメントやオルゴールのメカニズムのメーカとして創業した由。古ッ!。
Kernについては、1930-40年代50年代60年代と3つのページがあります。1930-40年代を見ると、創業は1819年とのこと。これまた古ッ! 何となくオーディオとカメラって趣味として共通しているところが多いと思うのだけど、こと歴史となるとオーディオはカメラの敵ではないですなー。もっとも創業当時作っていたのはmathematical, levelling and field measuring instrumentsとのこと。mathematical instrumentって何だろと思って検索してみたら、要するに定規とか分度器とかコンパスとかですな。levelling and field measuring instrumentsは水準器とか測量機器ということでしょうか。
それが、20世紀に入って二回の世界大戦で映像機器に対する需要が急増したため、1943年にPaillard-Bolexとの協業によりKern-Paillardが死ねレンズじゃないシネレンズを作り始めたそうです。
50年代のページに、今回買ったレンズ「Yvar 13mm f/1.8 Visifocus」が登場します(1959年発売)。「Visifocus」というのは50年代のレンズに搭載され始めた被写界深度目盛のことだそうです。他にもいっぱいレンズが紹介されています。

・・・うーむ。目の前に知らなかった広大な世界が広がっているなぁ。

話は変わって昨日撮った写真なぞ。

絞りは開放で。周辺はやはりぼけています。
141017kern01

絞ったらどうなるんだろと思って、f=8にしてみたら、周辺のぼけは少なくなったけど、四隅が暗くなった・・・。
141017kern02

こんなふうに無手勝流でいじくりまわして遊んでおります。


2 thoughts on “Kernというメーカー

  1. しほたつ

    確かに四隅がケラれてますね。
    ふだん、あんまり絞らないので気付きませんでした。
    開放付近だと、いい感じで影が入るので、
    訳ありっぽくなって画が作りやすいかも。

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    1. heli 投稿作成者

      最近のレンズだと、絞りはアーティスティックなコントロールという感じですが、オールドレンズだと不完全なもの同士のトレードオフという感じがします。漫然と選択するわけにもいかないというか。そこが面白いような気がします。

      返信

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