子供の頃から、積み上げ型の努力というのが苦手でした。
いったん興味をもつと、猪突猛進的にがーっと突き進むんですが、しばらくしたら憑き物が落ちたように興味をなくして放り出す。
あと、「早く完成させたい、成果が見たい」という気持ちも強いようで、例えばプラモデルとかを作るときも、とにかく早く完成させようとするあまり、バリもろくに取らずに組み立てた結果、汚らしいできばえになったり、複雑で時間がかかるものは途中で放り出したり。およそ堪え性というものに欠けてました。
そんなことを繰り返した挙げ句の果て、積み上げ型の努力をしないと身に付かないもの…学問でも楽器でもスポーツでも…は何一つ身に付かないまま若かりし日々(笑)は終了。
「あの日に帰りたい」というような願望はほとんどありませんが、もし帰ることになるとしたら、ちょっぴりでもいいから積み上げ型の努力というやつをやるようにしたいもんです。
一方、今はどうかというと、それなりに積み上げ型の努力ができるようになってるわけですが、一体いつ頃からこうなったのかというとよくわかりません。
15年くらい前に通い始めたギター教室のおかげなのか、毎朝通勤時に立ち寄っていたスタバでオーディオ関連の勉強(数学や物理)や英語をやるようになったせいなのか。でも、それはもうすでにできるようになった「結果」であって、「できない」から「できる」になったのはいつなのかという問いに対する答えにはなってないような気もします。
しつこくあれやこれやトライしつづけたところに、年を取って性格が変化したことが重なって、昔できなかったことができるようになったということなのかな、といういまいちすっきりしない結論を曖昧に受け入れつつ、まだ軌道に乗っていないもろもろの取り組み…作詞作曲とか、楽器のメカニカルなトレーニングとか…をなんとか軌道に乗せようと四苦八苦する日々。