月別アーカイブ: 2012年4月

ピクニック日和@ヒナタノオトに行ってきた。

ヒナタノオトは、さまざまな工芸品を紹介している、日本橋小舟町のギャラリー・ショップ。
ここで、友人のテキスタイル作家か猫さんが、木工の遠藤マサヒロさんという方とコラボレートして「ピクニック日和」という企画展を開催するというので、初日の20日(金)に行ってきました。職場がわりと近いので、仕事帰りに気楽に立ち寄ることができました。

まずは、か猫さんの作品を拝見。前回初めてヒナタノオトに来たときは、奥の方に数点展示されていたけど、今回は企画展ということで、広いスペースを使って大量の作品が展示されているので、非常に見応えがあります。新作として「カトラリー」「バスケット」という柄が登場する旨ブログでアナウンスされていて、私は青のカトラリーがとても良いと思っていたら、ブログに写真が載っているバッグは初日早々どなたかの手に渡った模様。最近なんかこういうことが多いような・・・。一方、バスケットはなんとなく落花生柄の密度を高くしたようなデザインでこちらも完成度高し。

一方、遠藤マサヒロさんの方は木工品ですが、目を引いたのが窓際に大量に展示された銘木のカッティングボード。デモとして、薄くスライスしたパンにチーズと手作りの夏みかんジャムを載せてブラックペッパーを振ったものをカッティングボードの上で作ってくれたのですが、これがすっごく楽しそうで、味もとても美味しくて、休日の朝とかにこういう感じで食事するのっていいよなーと思いました。他、黒っぽい木のボードは日本酒呑むのに合いそうだとかあれこれ遊んだり、サイズや形や木の種類(すごいバリエーションがあります)について実用性や好みの観点から時間をかけて吟味したりした結果、アメリカンダークチェリーのやつを一点お持ち帰り〜。

というわけで、この週末はいきなりバリバリ全開モードで使い倒しています。


■まずは近所で買ったケーキを載せてみました。ティーカップとかも一緒に載せたら完璧だったかも。


■納豆、チーズ、ニラをまぜたあんを、ごまの入った小麦粉の皮でくるんでいます。フライパンで焼いて赤ワインとともに食しましたが、皮の厚い餃子のようなサモサのようなピロシキのような食物の発酵食品バージョンという感じで、なかなか美味かったです。ヘルシーだし。


■これはヒナタノオトでふるまっていただいたものをコピーしようとしたもの。チーズとマーマレードとブラックペッパーの組み合わせが絶妙でついついたくさん作って食べてしまいました。

ちなみに、お手入れは普通に水洗いもできるとのことですが、適宜サラダオイル(できれば胡桃油)を塗ってお手入れするといいそうです。


yojikとwandaライブ@lete

昨日はlete@下北沢yojikとwandaのワンマンライブ(二人だけど。対バンがいないという意味。サポートメンバーもいない)に行ってきました。前回のワンマンっていつだったか思い出せないくらい久しぶりのワンマンです。
平日でかなりどたばたで行けるかどうか危ぶまれましたが、スタートが20時ということでなんとか間に合いました。よかったよかった。

もともとleteという店自体がこじんまりした手作り感あふれる(春なのにクリスマスムードな)店なんですが、ステージと客席の間に持参したとおぼしき布(カーテン?)を幕としてつり下げ、ライブがスタートするやyojikさんが両脇にピンで留めて幕開けという、思いっきりDIYなステージング。
2部構成で、しばらくやっていなかった昔の名曲から最近作った全くの新曲まで、実にゆるーい感じで進行していきます。最近はバンド編成が多かったyojikとwanda、バンドだと他のメンバーの手前、それなりにびしっと仕切る必要もありましょうが、今回のこのゆるい感じはなんか懐かしい感じ。
久々の聞いたロンリーハートは良かったな〜。


Sloop John B.

Mark D. Hanson “The Art of Contemporary Travis Picking“の練習曲はみな英米系トラディショナル(民謡)ですが、そのトップバッターは“Sloop John B.”。英米では普通に民謡として知られているのかもしれないけど、私にとっては何と言ってもビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のA面ラストとして認識している曲です。山下達郎執筆のライナーノーツを読んだあやふやな記憶によれば、ペット・サウンズの先行シングルとしてキャロライン・ノーというブライアン・ウィルソンの内向的なソロ曲(ある意味ペット・サウンズを象徴する曲)を出したが全然売れなかったので、レコード会社が慌てて第2弾シングルとしてSloop John B.を出したら大ヒットした、ということで、ブライアンとレコード会社との確執を象徴する(というと言い過ぎか。「一コマ」くらいかな)曲だと思ってました。とはいっても、別にこの曲を演ること自体がレコード会社から押しつけられたわけではなかったらしく(確かフォーク好きのメンバーであるアル・ジャーディンが推したという話だったような)、演奏そのものはビーチ・ボーイズらしい気持ちの良いものではあります。ペット・サウンズのコンセプトにピッタリ合致しているとはいえないかもしれないけど、違和感を感じるというわけでもないかと思います(私にとっては)。

で、弾いてるんですが、長い間弾いていなかったフォーク系ローコード(この曲はDとAとGしか出てきません)がうまく押さえられない(泣)。ジャズ・ボサノヴァ系のコードとフォーク系のコードは、理論面はともかく実践面ではギターコードは四本の指で弦を押さえるという点で難しさに大して違いがあるわけではないので、いつもやってきたことよりしばらくやっていないことが圧倒的に難しく感じられるのはある意味当然のことではあります。特にAがすばやく押さえられないんだよなー。DとGはいいんだけど。


スチール弦は指が痛いっ

というわけでやってみてます“The Art of Contemporary Travis Picking“。
やはりアングロサクソンな音楽のアコギはスチール弦だよね、と思って、すっごく久しぶりに弾いたんですが・・・弦を押さえる指(私の場合は右)が痛いっ! やっぱナイロン弦って手に優しいよなーと思いながら、ほどほどのところで切り上げました。あまり無理すると水ぶくれになってしばらく弾けなくなってしまうので、指先が硬くなるまでは少し我慢した方がよいです。

でも、何となく思うのは、全部ナイロン弦でやってもいいんじゃないかということ。
ライブだって何本もギター持って行かないで済むし。部屋で場所も食わないし。メンテナンスの手間も省けるし。

でも(が二回続いた)、せっかく持っているものは活用したいという気持ちとか、使われないで放置されている楽器が不憫だという気持ちもあり。それなら売りに出すという手もあるはずなのだけど、その踏ん切りもつかず。これだから部屋が片付かないんですよね。ギターとの関係も断捨離的に見つめ直した方がいいかもしれん。

というわけで、現時点では、トラヴィス・ピッキング(スチール弦アコギ)と、クロマチック・スケール(エレキ)と、ボサノヴァ復習(ナイロン弦アコギ)を同時並行して練習中。さて、いつまで続くことやら。


Mark D. Hanson “The Art of Contemporary Travis Picking”

ボサノヴァ以外のギタースタイルにもチャレンジしようということで、買ってみたのがMark D. Hanson “The Art of Contemporary Travis Picking“という本。
Travisというのは主に50年代に活躍したカントリー&ウェスタンのスター、マール・トラヴィスのことです。唄にも作曲にも才能を発揮した人だったようですが、とりわけギターはTravis Pickingなどという言葉があるくらいすごい人でした。

■Merle Travis – Cannonball rag

狭義のトラヴィス・ピッキング(ギャロッピング?)は上の動画のように親指と人差し指だけで弾く奏法を言うのかもしれないけど、今回買った教本では、親指でベースを1拍ずつ低高低高と代わる代わる弾く奏法の総称を意味するようです。いわゆるスリーフィンガーもトラヴィス・ピッキングのサブカテゴリーということになるかと思います。

で、この本の特徴は、
♪初心者対象
 非常にやさしいところから入っていて敷居が低いです。
♪練習曲が(ほとんど)すべて英米のトラディショナルである
 以下が全リストです。知らない曲もあるけど、なかなか魅力的なラインナップではないでしょうか。
“Sloop John B.”
“John Barleycorn”
“Will the Circle Be Unbroken”
“The Trees They Do Grow High”
“Hush, Little Baby”
“Going Down the Road Feelin’ Bad”
“Freight Train”
“Watch the Stars”
“Roll In My Sweet Baby’s Arms”
“I Know You Rider”
“Wanderin’”
“The Water Is Wide”
“Hesitation Blues”
“Over and Out Rag”
♪唄の伴奏であること
 添付のCDに収録されている練習曲はぜんぶ唄つきです。Amazon.comのレビューを見ると、唄が入っていることに不満を表明する向きもあるようですが、私みたいに唄の伴奏を練習したい人にはイメージがつかみやすくてとても良いです。
 なお、この本の続編はソロギター(要するに唄なし)の本のようです。上のマール・トラヴィスの動画を見てもわかるように、このジャンルはインストをやりたい人も多いようなので、なかなか一つの本ですべてのニーズを満たすのは難しいのかも。

ちなみに“Hush, Little Baby”は私が通っていたギター教室で一番最初にやる曲で、DとA7しか出てきません。
というわけで、初心に返った気分で、この本に載っている練習曲を一通りさらってみようかと思っています。