リチャード・トンプソン ライブ@ビルボードライブ東京

リチャード・トンプソンという人のことは、あまりよく知りません。
最初に知ったのはいつだろう・・・。レッド・ツェッペリンの4枚目で1曲歌っているサンディ・デニーという人がいるフェアポート・コンベンションというバンドのギタリスト、というような入り方だったと思います。
結局フェアポート・コンベンションを初めて聞いたのはたぶんそのだいぶ後、「ラビリンス・英国フォーク・ロックの迷宮」を読んだ頃です(90年代末くらい)。代表作として紹介されていたLiege & liefとかUnhalfbrickingとかFull houseとかを聞くも、なんか流し聞きしてしまったためかあまり耳にひっかかることもなく記憶の彼方へ埋没してしまいました。
その後、「ラビリンス・・・」をだらだらと読み返したときに、リチャード・トンプソンのソロライブ盤「Small town romance」がなんだか気になり、買って聞いた見たらこれがなかなかすごい唄とギターで強く印象に残りました。愛聴盤というところまではいかなかったので、どういう曲が入っていたかはいまいち覚えていないんですが。
その後、これまた偶然にYouTubeでライブ映像を見ることになりました。Songwriter’s Circleという、どうやらBBCの番組らしいのですが、そのある回でリチャード・トンプソンが出ていたようです。ライブ形式で、ステージの上には左からリチャード・トンプソン、真ん中にスザンヌ・ヴェガ、右にラウドン・ウェインライトIIIという、なんともいえない取り合わせ。YouTubeにはそれぞれの弾き語り映像が上がってますが、リチャード・トンプソンのはなんかむちゃくちゃすごくてびっくりしました。
■I Feel So Good

■1952 Vincent Black Lightning

なんなんですかねこのギター。これで弾き語りって人間業とも思えないんですが。で、唄がまたすごく力強くていいんですよ。

ということで、去年4月に来日するという情報をゲットしたときは、即予約を入れたのですが、残念ながら地震と原発事故のため来日中止。少々落胆していたのですが、1年後の今年4月に捲土重来を期して来日ということで、改めて行ってきました。4/13(金)ビルボードライブ東京のファーストステージ。

いやー。ほんとすごかった。ギターは本当にすさまじかったけど、それ以上に、じんわりしみじみと来る英国的ワビサビ曲あり、ノリノリのロックンロールあり、サンディ・デニーの「Who knows where the time goes」まで滋味たっぷりに聞かせてくれました。なかなかこんなすばらしいライブはあるもんじゃないよなー。
ということで、リチャード・トンプソンのことは大して知らないなりに深く感動して帰ってきました。ネットにはもっと詳しい人のレビューがいろいろ上がっているので(これとかこれとかこれとかこれとか)、詳しく知りたかったらこちらをご覧ください。ツイッターでも検索したら絶賛の声が多数見つかります。それにしてもこれによればファーストステージとセカンドステージで曲のダブりがなかったとのこと、げっそり。がっくり。


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