湯村温泉で一泊して、次の日は松江に直行する予定だったんですが、せっかく出雲の山奥にいるんだから、何か見るものはないかなと思って少し調べてみたら、見つけたのが菅谷たたら山内という、かつてたたら製鉄が行われていたところ。ということで、ちょっと立ち寄ってみました。
メインのたたら製鉄所は「菅谷高殿」という建物。外見はでっかい農家の建物という感じ。屋根は柿葺き(こけらぶき)というものだそうです。
中はこんな感じ。真ん中の炉(白い土を練り上げて作ったお風呂といった感じの、いかにも手作りなものです)で三日三晩交代でふいごを人力で動かして作業し、高熱の鉄を取りだして、目の前の川までころがしていったとか、炎が何メートル(10メートルだったかな)にも達するので、昔は屋根はなくて吹き抜けだったとか、いろいろ説明を聞きながらイメージすると、これはなかなかすさまじい場所だったんだなと実感。
でも実際の屋内はすごく底冷えしていて(晩秋の奥出雲はやはり寒かった)、早々に退散。