前回のエントリーで「日高地方は行きづらい」という意味のことを書きましたが、これは鉄道など公共交通機関で旅する人間の感覚だったかもしれません。
車やバイクで旅行する人間にとっては関係ないもんね。実際、えりも岬の駐車場には車やバイクがいっぱい停まっていたし。
というわけで、(公共交通機関での)行きづらさ、マイナーさ加減ではえりも岬など目では無い晩成温泉です。
国道336号線のいわゆる「ナウマン国道」の区間にあるのですが、この結構長い区間は集落らしい集落がほとんどなく、人の気配が希薄な地帯です。
そんな国道から少し外れて、太平洋に面したところに晩成温泉はあります。
駐車場にはそこそこ車も停まっているし、お風呂にも結構客はいるし、車やバイクさえあれば人はどこにでも行けるのだなと思わされます。
そんな晩成温泉の魅力は何か?というと、ヨード泉という珍しい泉質や、風呂から太平洋が一望できるとか、いろいろあるけど、やはりこの人里離れたロケーションに尽きるのではないかと。
なんかこう、心身ともにリラックスできる感じ。
できれば、太平洋を見ながら温まれる露天風呂があるといいかな。
ちなみに、ナウマン国道は1992年まで十勝川河口で道が切れており、渡船が行われていました。wikipediaによれば「一日5便、小型ボートで両岸渡されたロープを人力で伝って航行するもので、人間以外は渡河することが出来ないものであった」とのこと。また、「国道を旅する」というサイトによれば、このような小型ボートでも、
船の側面にはしっかりと「開発局」という文字が入っている。開発局は、この国道336号を管理する組織であり、この船は紛れもない「国道の渡船施設」なのであった。
とのこと。
まあ、もう30年前の話ですが、でも1992年当時でも国道が渡船、しかもロープを伝って人力で、というのは相当レトロだったと思います。