余市や小樽の市街地の宿に泊まったことはありませんでした。
以前に書いたとおり、札幌に生まれ育った私にとっての余市や小樽って「子供の頃、夏休みに海水浴に行くところ」だったんですよね。
いきおい、宿も海水浴場に近いところ、ということになります。
忍路(おしょろ)の民宿とか、美国(びくに)や野塚の旅館とか。
大学のときには、野塚の海岸でテント張ってキャンプをしたこともあったな。海は素晴らしくきれいだったんだけど、めっちゃ蚊に刺されて死ぬほどかゆかった記憶が。。。
いずれにしても、はたちになる前のことです。
というわけで、余市に泊まるのは今回が初めてです。
宿はかくと徳島屋旅館という駅前旅館。
前回書いたとおり、余市の人々。という連載記事に紹介されていたのを見て知った宿です。
とても面白い記事ですが、泊まりたい!と思った重要なポイント(の一つ)はやはり料理が美味しそう!だということ。
ご主人が京都で修行した腕を振るって〜そもそも単なる宿ではなく、宴会や仕出しまで手がける料理がメインの旅館だったようです〜地元の魚や野菜をふんだんに使った料理を食べさせてくれる。お酒も地元のワインやシードルがある。
いいですよね〜。
この、水産業と農業の両方を兼ね備えているというのが、余市の独特なところだと感じています。
周辺の町を見ると、小樽や古平、積丹は水産業は盛んでも平地が少ないので農業はあまり行われていないのではないかと思います。一方、仁木や赤井川は内陸で水産業がありません。
しかも、余市の農業の特徴として果樹栽培が盛んなことがあります(小学校の頃、社会科の授業で習うくらいです)。余市町のウェブサイトに20年近くにわたって連載されている余市町でおこったこんな話〜これがまた興味深い話がてんこ盛りなんですよね。あまりにも膨大なのでまだ全然読めていませんが〜のその17「リンゴ」によれば、余市でリンゴ栽培が始まったのは126年前とあります。2005年の記事だから、1879年ですね。最近では平成23年に「北のフルーツ王国よいちワイン特区」として認定されたりしているようです。
こうしてみると、余市の「食」って豊かだなとつくづく思います。
というわけで晩ご飯。じゃじゃーん。
献立はこちら。八角が食卓に上ると北海道に来たな〜という気分になりますね。焼き牡蠣にとろろ昆布が仕込んであるのも芸が細かい(そして美味い)。

そして酒。やはり左川ちか全集刊行を祝するとなると、ここはワインでは無くシードルでしょう。
しかも登町産。もうどんぴしゃりですね。

いかにシードルの度数がそれほど高くないとはいえ、ボトル一本を独りで空けるとべろんべろんですわ。
というわけで、食後は即死。


