月別アーカイブ: 2012年4月

リチャード・トンプソン ライブ@ビルボードライブ東京

リチャード・トンプソンという人のことは、あまりよく知りません。
最初に知ったのはいつだろう・・・。レッド・ツェッペリンの4枚目で1曲歌っているサンディ・デニーという人がいるフェアポート・コンベンションというバンドのギタリスト、というような入り方だったと思います。
結局フェアポート・コンベンションを初めて聞いたのはたぶんそのだいぶ後、「ラビリンス・英国フォーク・ロックの迷宮」を読んだ頃です(90年代末くらい)。代表作として紹介されていたLiege & liefとかUnhalfbrickingとかFull houseとかを聞くも、なんか流し聞きしてしまったためかあまり耳にひっかかることもなく記憶の彼方へ埋没してしまいました。
その後、「ラビリンス・・・」をだらだらと読み返したときに、リチャード・トンプソンのソロライブ盤「Small town romance」がなんだか気になり、買って聞いた見たらこれがなかなかすごい唄とギターで強く印象に残りました。愛聴盤というところまではいかなかったので、どういう曲が入っていたかはいまいち覚えていないんですが。
その後、これまた偶然にYouTubeでライブ映像を見ることになりました。Songwriter’s Circleという、どうやらBBCの番組らしいのですが、そのある回でリチャード・トンプソンが出ていたようです。ライブ形式で、ステージの上には左からリチャード・トンプソン、真ん中にスザンヌ・ヴェガ、右にラウドン・ウェインライトIIIという、なんともいえない取り合わせ。YouTubeにはそれぞれの弾き語り映像が上がってますが、リチャード・トンプソンのはなんかむちゃくちゃすごくてびっくりしました。
■I Feel So Good

■1952 Vincent Black Lightning

なんなんですかねこのギター。これで弾き語りって人間業とも思えないんですが。で、唄がまたすごく力強くていいんですよ。

ということで、去年4月に来日するという情報をゲットしたときは、即予約を入れたのですが、残念ながら地震と原発事故のため来日中止。少々落胆していたのですが、1年後の今年4月に捲土重来を期して来日ということで、改めて行ってきました。4/13(金)ビルボードライブ東京のファーストステージ。

いやー。ほんとすごかった。ギターは本当にすさまじかったけど、それ以上に、じんわりしみじみと来る英国的ワビサビ曲あり、ノリノリのロックンロールあり、サンディ・デニーの「Who knows where the time goes」まで滋味たっぷりに聞かせてくれました。なかなかこんなすばらしいライブはあるもんじゃないよなー。
ということで、リチャード・トンプソンのことは大して知らないなりに深く感動して帰ってきました。ネットにはもっと詳しい人のレビューがいろいろ上がっているので(これとかこれとかこれとかこれとか)、詳しく知りたかったらこちらをご覧ください。ツイッターでも検索したら絶賛の声が多数見つかります。それにしてもこれによればファーストステージとセカンドステージで曲のダブりがなかったとのこと、げっそり。がっくり。


シンセがいっぱい

今回買ったnanoKEYの実売価格は4000円くらいですが、これに一万円くらい足すと、「KORG Legacy Collection スペシャル・バンドル」というものが手に入ります。いにしえのシンセサイザーの名器をソフトシンセとしてよみがえらせたものですが、そのラインナップは・・・。
・MS-20・・・98000円(発売当時の価格。以下同じ)。
 高校生の頃にカタログを見た記憶があります。パッチパネルにケーブルをつないでいるのがいかにもシンセっぽくていいなぁとは思ったものの、新聞配達の稼ぎ(月15000円)はレコードやオーディオ機器の月賦やテレビゲームや飲食代でほとんど消えてしまっており、とても手の届く代物ではありませんでした。
Mono/Poly・・・149800円
Polysix・・・・・・248000円
 どちらも大学に入った頃の機種ですね。記憶は曖昧模糊としていますが、いずれにしても価格からして簡単に手に入る代物ではなかったことは確かです。
M1・・・248000円
WAVESTATION・・・220000円
 すでに社会人で自分で金を稼ぐようになっていたし、ちょうどその頃にマックを買ってDTMを始めたので、こういう価格の機材を自分が買う可能性も少しは現実感が出始めた感じでした。でも、当時のDTMはローランド全盛時代だったので、結局korgとは縁があまりなかったんですが。

「KORG Legacy Collection スペシャル・バンドル」には他にもいくつかソフトシンセが入っていたはずなので、当初ハードウェアとして発売されたときの価格を全部足すと100万くらいにはなりますな。すっごーい。

でも、当時は、そういう機材の一つ一つが、本当にほしい奴が死にものぐるいで貯めたなけなしの金をはたいて買うもんだったんですよね(金銭的に裕福なごく一部の人を除く)。で、それだけの思いをして買った奴は、その機材の可能性をとことん引き出すべく骨までしゃぶるように探求するもんだったんじゃないかと(自分では持ったことがないから想像ですが)。
これらの機材をまとめて100万出して大人買いなんて普通ありえなかったし、そもそももしもそんなことをやる奴がいたら、「なんのために?意味ないじゃん」と思ったんじゃないでしょうか。

・・・というような由来のソフトシンセ群をずらりと並べて、さてどうしようかと思案中。


Digital Performerの問題解決!(泣)

朝に書いた、Digital Performerが立ち上がらない問題が解決しました。

気づいたきっかけは、なんで立ち上がらないんだろうなーと思いつつフリーズした状態のまましばらく放置していたら、かなり長い時間がたってから立ち上がったこと。おお、フリーズしているのではないのか!

ということで、原因究明に乗り出しました。
まず、command bindingsファイルを捨てるとすぐに立ち上がることから、それに関係した何かが問題ではないかと当たりを付けました。command bindingsというのは、ショートカットキーを管理するファイルらしいので、関連する機能としてセットアップコマンドの「コマンド」コマンドを選ぶと、やはりフリーズしたような状態に。なるほど。
しばらくほおっておいたら、かなり長い時間がたってショートカットキーを表形式で管理する「コマンド」画面が出てきました。スクロールしようとしたら、どうも動作が重い。我慢して下の方を見ていったら・・・。
なんと、インストールしてあるフォント全てにショートカットが設定できるようになってる! 音楽作るのにフォントなんてあまり必要なさそうですが、最近のDAWソフトはみんな楽譜を作る機能があり、そこでフォントも選べるようになっているんですよね。それにしても、インストールされた全てのフォントにショートカット設定できるようにしなくてもいいような気も・・・。
実は、以前に買ったFONTxFAN HYBRIDというフォント集に入っている膨大な数のフォントを、とりあえず全部インストールしていたのですが、どうもそれがまずかったらしい。
即座にほとんどのフォントを削除し、Digital Performerを立ち上げてみたところ、即座に立ち上がる!!!

いやー。すっごく疲れたけどすっごい達成感。
達成感って、やっと音楽ができる出発点にたどり着いたただけなのが空しいですが(泣)。
どうもお騒がせしました。

※教訓 フォントの入れすぎ注意!


nanoKEY2とDigital Performer(いらいらモード)

昨日紹介したkorgのnanoKEY2、確かに音楽用キーボードとしてこれ以上無いというくらい持ち運ぶのが楽なんですが、そのために犠牲になっていることももちろんあります。その最たるものは言うまでもなく鍵盤の使いやすさです。鍵盤数が2オクターブと少ないし、鍵盤の形状もリアルタイムで弾きやすいとはいえません(YouTubeとか見るとすごい演奏している動画とかがあったりしますが・・・)。まぁ、基本的にはリアルタイムでガンガン演奏するためのものというよりはDTM入力用を意図して作られているし買う側もそのあたりは割り切っていると思うのですが、ひとつ入力用としても気になったのが、和音を押さえづらいこと。普通の鍵盤は、白鍵が黒鍵の奥の方まで入り込んでいますが、nanoKEY2は手前が白鍵、奥が黒鍵と完全に分離してるんですよね。そうすると、親指や小指などの短い指で黒鍵を押さえ、長い指で白鍵を押さえるような和音が特に押さえづらいです。そういう場合は三和音や四和音でも両手を使うのがいいのかな、などと考えてます。

いずれにしても、nanoKEY2導入で、いよいよモバイルでDTMだぁっ!!!とばかりに他のソフト環境も整えようとしたところ、肝心要のDAW(Digital Performer 7.24)がうまく動作しない・・・。インストールして立ち上げようとすると、途中でフリーズしてしまうんですよね。ネットで情報を漁ってプリファレンスファイルやオーソライゼイションの不可視ファイルを捨てたりアクセス権を修復したり、あれこれやってみたけど駄目。いやーどうしよう。もうすぐ発売される(すでにアナウンスはされている)Digital Performer 8を待つことにして、それまでガレバンとかでしのぐことにするか・・・。うううう。

(追記)その後Digital Performerについてあれこれ試してみたら、preferences>digital performerフォルダの中のCommand bindingsというファイルを捨てると、次もちゃんと立ち上がることが判明。ただ、このファイルはソフトを終了させるたびに生成されるので毎度捨てなくてはなりません。なんかすっきりしない気分ですが、とりあえずこれで対応します。


korg nanoKEY2を買ってみた。

年のせいか、ますます朝型になってきました。夜は、楽器の練習とかはいいのだけど、根を詰める作業はどうもだめです。すぐ眠くなって集中力が続かなくなるんですね。

というわけで、音楽の中でも打ち込み関係のような作業は、できれば朝にやりたいと思っていたのですが、スタバでやるにはキーボード(コンピュータのキーボードじゃなくて楽器の方ね)の持ち運びがネックだよな〜。

・・・などと思っていたところ、ふと目にとまったのがkorgのnanoKEY2という超小型キーボード。初代nanoKEYの時代から一応知ってはいたのだけど、自分で使うということを意識したのは初めてでした。仕様を見ると、サイズは長辺が30センチちょっと、重さが244gということで楽勝で持ち運びできそうです。値段も単体なら実売4000円程度、姉妹品と3点セットで9000円弱とお安いので、ダメ元で買ってみました。

とりあえず昨日今日と通勤に持ち歩いて、スタバの机の上に置いて使ってみていますが、スペースとか重さの点は全く問題ありません。それにしてもこの値段でライト版とはいえM1やEZdrummerとかがついてくるとは(さらに1万円弱払うとkorg legacy collectionが手に入る)。

あとは使いこなすだけだな。