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秋の北海道旅行その5(きのこ狩り【後編】)

当然ながら、きのこ狩りで気になるのは天気。
一週間以上前からずーーーっと天気図をチェックしていましたが、高気圧・低気圧や前線の具合がどうにも微妙で、予報も毎日コロコロ変わる。
きのこ狩りの日は、3日前くらいまでは日中はずっと晴れの予報だったんですが、2日前には15時以降は曇りになり、前日には午後は曇りになりーー

そして当日。朝から曇り。
ま、雨が降っていないだけ良しとしよう。。。

朝、JR札幌駅ーーー大丸のある立派なステーションビルを見るにつけ、自分の住んでいた頃の札幌とは別の街になったことを思い知らされますーーーから江別・岩見沢方面の普通列車で出発。こっち方面の列車の乗るのは何年ぶりだろう。
そもそも森林公園駅なんてなかったし。いつ出来た駅だっけ?と思ってWikipediaを見たら、1984年だと! どんだけ乗ってないんだよ!

というわけで野幌駅で下車。全く関係ないけど、ゴーバンズって野幌高校なんですね。最近知った。

■野幌駅

野幌駅付近は高架になったんですね。いつのことかと思ってWikipediaを見たら、こちらは2011年。割と最近です。いや、9年前のことを「割と最近」とか思ってしまうのは年取った証拠か。野幌の次の高砂駅というのも聞いたことがない。いつ出来た駅かーーーもう調べるのはめんどくさいからやめる。私の記憶の野幌駅は、夕張鉄道のホームがあってーーーって、1974年に営業休止だよ。。。(号泣)

なんだかきのこ狩りの記事なんだか鉄道の記事なんだかよくわからなくなってきた。先に進みます。
子供の頃はここから延々と歩いて行ったのだけど、今の体力では無理なので森林公園の入口近くまでバスで行く。停留所名は「酪農構内入口」。近くに酪農学園大学があるので、略して「酪農構内」と呼んでいるらしい。時刻表はこんな感じ。本数少なッ!

■「酪農構内入口」周辺の景色。周り(写真に写っていないところ)は結構住宅が増えた。

いよいよ森林公園の中に入っていきます。まずは公園の入口に位置する北海道育種場の構内を通って。。。と思ったら、もうなんだかきのこが目に入ってきた!

■いきなりタマゴタケ。20年以上前に礼文島で一度だけ見たことがあるけど、今回見つけたのはサイズが倍以上。とにかくでかい!

■ベニテングタケ。まだ傘が開いていないけど、それでもこの大迫力! 毒きのこのイメージを体現したかのようなルックス!

■たぶんドクツルタケ。見た目は地味だけど「食ったら死ぬ」毒のきつさという点ではタマゴテングタケと並んで毒きのこ界の酷道157号線(謎)。

というわけで、ここで見つかったのは全部テングタケの仲間。食べられるのはタマゴタケだけで、他はみんな毒きのこ。
写真には撮らなかったけど、実は一番多く見かけたのがテングタケ(ベニテングタケの傘の色が焦げ茶色のバージョン)。いやというほど大発生していました。
入口でこれだから、森林公園の中はさぞや。。。と思ったのですが、実はこの後はほとんど成果らしい成果はなく、最初で勝負がついてしまったという感じ。

■森林公園の遊歩道。ここではきのこは穫れなかったけど、久しぶりに瑞々しい森の中を歩くのはやはり気持ちがいいです。

■一つだけみつかったきのこの群落。腐りかけたナラタケ(ボリボリ)かなあ。

体力を慮って森林公園の出口まで最短のルートを選んだのだけど、なんだかあっという間に歩き通してしまいました。
昔だったら、ここから駅までさらに死ぬほど歩かなくてはならないんですが、最近は住宅地が広がったこともあって、バス停が近くに出来ているので、あっさりバスで新札幌駅へ。

こうして●十年ぶりのきのこ狩りは無事終了。
札幌の秋晴れを堪能できなかったのは残念だけど、こればかりは仕方ありません。


秋の北海道旅行その4(きのこ狩り【前編】)

札幌に住んでいた子供の頃、父親に連れられて何度かきのこ狩りに行ったことがあります。
場所は、家から歩いて20分くらいのところに登山口がある藻岩山がメインでしたが、たまには野幌森林公園に遠征することがありました。
藻岩山では山道を登って沢を下ってくるときに、川の近くの湿った倒木にいっぱい生えていることが多かった。
種類が多いというよりは、食べられるきのこ(ナメコとかムキタケとか)がいっぱい穫れたという感じです。
一度だけタモギタケを見つけたことがありますが、あの山吹色の傘を見たときは嬉しかったな。。。
一方、野幌森林公園は起伏に富んだ平地で、林あり川ありのバラエティに富んだ環境のため、きのこの種類が多かったという印象でした。
そのほとんどは種類も特定できないわけですが。

今回、北海道旅行の季節に秋を選んだ大きな理由の一つが、●十年ぶりにきのこ狩りをやろう!ということでした。
藻岩山にするか野幌森林公園にするかについては野幌に即決。
理由は、押し寄せる高齢化のため体力低下が著しく、山登りや沢下りはどう考えてもきつそうだということ(でもよく考えたら父親は今の私と同じくらいの年の頃に藻岩山上り下りしてたんだよな。すげー)。
あと、最近藻岩山にはヒグマが出没するようになったこと。私が子供の頃には考えられないほど人里近くというか人里の中までヒグマが出入りするようになってしまいました。
実は、昨年にはとうとう野幌にまでヒグマが出現しています。野幌森林公園は街に囲まれていて、ヒグマのいるエリア(札幌南西部)からは相当な距離があり、交通量の多い道路を何本も渡らなくてはならないはずなんですが。
まあ、それだけに本当に一匹だけ迷い込んできただけのようで、昨年わなで捕獲されてからは野幌には出現していないようです。でもやっぱり心配なので、旅行直前までヒグマ出没情報のサイトを頻繁にチェックしてました。
さらに、ヒグマ撃退スプレーとか鈴とかをアマゾンで調達し、札幌のコンビニで受け取れるよう手配したりもしました。スプレーは航空機には持ち込むことができず、宅急便でも陸送になるので時間がかかります。

前置きがえらく長くなってしまいました。続きはまた明日以降。


秋の北海道旅行その3(N43)

N43を訪れるのは今回が初めてです。
でも、店の名前はずっと前から知っていました。
なんでそうなんだろう。
そもそもN43っていつごろ出来た店? と思ってネットを検索してみて合点がいきました。
就職のため22年間住んだ札幌を離れ上京した年でした。要するに入れ違いということですね。
では、なんでN43という店のことを知っているのか。
雑誌とかで目にしたりしたことは間違いないと思うけど、一番大きな理由はちざきバラ園のすぐ下にあったこと。
特にバラ好きというわけではないんですが、そもそもこのあたりは私が通っていた小中学校の校区内で、近くにはクラスメートも何人か住んでいたし、小学校の写生会がちざきバラ園で行われたりもしたので、子供の頃から自分のテリトリーという感じだったんですね。
東京で6年勤めた後、Uターン転職で札幌に戻ってきた時にも、初めて買った車(両親は運転しない人だった)で時々ちざきバラ園にドライブに行ったりしていました。
いや、単なるドライブじゃないな。その頃はまだ免許取り立てて、買った車はマニュアル車で、しかも卒検で坂道発進に失敗したりしているので、苦手な坂道発進の練習をするために時々ちざきバラ園の近くに来たりしていたのをいま思い出しました。
バラ園まで登り切る最後の100メートルは特に傾斜がきつくて、雪道とかでうっかり止まろうものなら、もう二度と発進できない恐怖の坂道だったな。
話がそれた。
そんなわけで、その頃にはちざきバラ園のすぐ下にN43という店があることは意識していました。
なぜ店を訪れることがなかったかというと、自分の車を運転して酒を呑みに行くわけにはいかないし、さりとて校区内(笑)にある店にタクシーで乗り付けるのも何だか変だし、公共交通機関で行ける場所ではないし、歩いて行くにはそれなりに距離があるし、何より酔っ払って急な坂道を登り降りするのは億劫だ。
どれも大した理由ではありませんが、縁がないというのはそんなものかもしれません。

その後、札幌で4年勤めた後、再び転職で上京し、今日に至ります。
2009年にはちざきバラ園も閉園してしまいました。その後どうなったかを見に一度だけ訪れていますが、教会とも結婚式場ともつかない場所になってました。

今回N43を初めて訪れたのは、旅先の夜をどう過ごそうかと考えたときにたまたま思いついたということではあるのですが、札幌に住んでいた頃には一度も訪れなかったことにふと思い至り、もう札幌に住んでいないからこんなことを思いついたのかな、という気がしました。
この店を訪れるということは、札幌との縁が切れたということ。
そんな感傷的な気分に浸りながら、うつくしい夜景を眺めていました。


秋の北海道旅行その2(トラピスチヌ修道院、五稜郭、元町界隈)

2日目はバスや電車で街中を歩き回る計画だったので、ぜひ晴れて欲しかったのだけど、朝起きてみたら残念ながら雨。それでも風はそんなに強くなかったので、傘をさせばなんとかなるだろうということで予定通り出発。

トラピスチヌ修道院
1898年創立の歴史と伝統ある女子修道院。雨のせいか他に観光客はいませんでした。

敷地の中を歩いているとき、なんとテングタケ発見! 父親が採ってきたのを見たことはあったけど、実際に生えているのを見るのは初めて。それも、立派なのが何本も生えている! 今回の旅では3日目に札幌で予定していたきのこ狩りがメインイベントの一つだったのだけど、まさかトラピスチヌ修道院で見られるとは思わなかった。。。

■五稜郭
まずは五稜郭タワーに登る。おおぜいの修学旅行生でごったがえしていて、ちょっとびっくり。

次に五稜郭公園内にある箱館奉行所へ。そもそも五稜郭ってなんなのかあまりよくわかっていなかったのだけど、いろいろな展示で学習する。
なお、奉行所に行く途中でもテングタケを発見! 札幌でのきのこ狩りへの期待もますます高まりました(現実は期待以上だったのだけど)。

■元町散策
横浜とか神戸とか長崎とかの港町と同様、港の近くにある異国情緒を感じさせるエリアを散策。旧イギリス領事館は建物の中もいろいろ見学しました。「ヴィクトリアンローズ」という店でイギリスっぽくお茶をしようかと思っていたのだけど、10月から「文化財保護工事」により休業とのこと。残念。。。

その後は朝市で昼飯(うにいくら丼。高いけどうまかった)を喰い、おみやげを買ったあと鉄道で札幌へ移動。


秋の北海道旅行その1(函館山)

北海道の観光シーズンはいつ?と問われたら、大抵の人は夏か冬と答えるんじゃないでしょうか。
でも、秋の北海道もいいですよ!
というわけで、久々に秋の北海道に行ってきました。

午前中は半日在宅勤務して、午後一番に出発。
まずは飛行機で函館に入りました。着陸寸前に箱館山のほぼ真上を飛んでいくんですね。とてもいい眺めで、なんだか遊覧飛行気分。
函館って鉄道の乗り換えでちょろっと降りたことが二度ほどあるだけで、街中を歩き回るのは今回が初めてです。
まずは空港からシャトルバスで函館駅前に行き、そこから函館山登山バスに乗り換え。
最初は大して混んでないなと思ったのだけど、観光スポット?の停留所に止まるたびにどんどん客が乗り込んできて、最終的には満員に。
山頂もコロナなぞなんのそのという感じで、修学旅行生やらツアー客やらでごったがえしていました。

ちょうど日没を見ることができました。

夜景にはちょっと早いけど、函館の独特の地形がよくわかります。

ロープウェイで山を下りて、市電で宿のある湯の川温泉へ。